公共土木を手がける同社は、社長自らがClaudeで業務システムを内製するほどのAI内製力を持ちながら、現場原価管理・入札分析・暗黙知継承といった基幹業務が属人化・手作業に留まっていた。ヒアリングで4つの根深い課題を特定し、Claude APIとSupabaseを基盤に5つのアプリ群を束ねた業務AIプラットフォームを設計。現場入力から入札スコア予測、RAGによるナレッジQ&Aまでを一気通貫で内製化する提案を進めている。動くモックと提案ダッシュボードはVercel上に公開済みで、試算では基幹業務の工数を最大98%削減する見込みだ。

同社は公共土木を主力とする建設事業者で、社長自身がClaudeを用いてSupabase連携の業務一元化を実装済みという、業界でも極めて稀な内製力を備える。AI/ESGリスキリング研修の福利厚生導入も対外公表するなど先進的な土壌を持つ一方、現場に目を向けると根深い課題が残っていた。現場原価管理が手打ちのExcelに依存して予実把握が遅延し、入札資料は属人化、総合評価方式における他社の持ち点予測は担当者の個人管理に閉じていた。加えてエース社員が抱える暗黙知が組織に蓄積されず、社長と一般社員の間でAI活用度が二極化していた。ヒアリングを通じ、単なる効率化ではなく「暗黙知の組織知化」を本質テーマに据えた。
これを解くため、Claude APIとSupabaseを中核に据えた業務AIプラットフォームを、5アプリ群・22ワークパッケージ・約1,000時間の受託開発として設計した。第一に現場原価管理アプリはPWAとして構築し、現場からの3タップ入力とWhisperによる音声入力で記録負荷を最小化、PDF帳票出力とSlack/Teamsへの自動通知まで組み込んだ。第二に入札分析ハブは、案件を1ページで俯瞰するビュー、評価項目のレーダーチャート、Claudeによるスコア予測と勝率分析、提出書類の自動生成を備える。第三にナレッジベース+AI Q&Aは、RAGで社内文書を検索可能にし、さらに暗黙知を構造化ヒアリングするAIで属人ノウハウを引き出して蓄積する。
基盤層はSupabase認証と4ロールのRLS(行レベルセキュリティ)で権限を分離し、PWA配信・MFA・監査ログ・暗号化までを標準実装。統合テストとマニュアル動画10本を含めた導入設計とし、動くモックと提案ダッシュボードをVercelに公開して意思決定を支援している。試算では現場原価集計を月60時間から10時間へ、月次レポートを4時間から5分へ短縮する見込みだ。
導入前の課題と、AI活用支援によって変わったポイント。
要件定義から実装まで、デジライズが元請・PMとして伴走した具体的な流れ。
本案件で構築した主な機能群。
この開発で採用した主要な技術と、その役割。
規模: 30名規模・5アプリ群・22ワークパッケージ・約1,000時間・6ヶ月の受託開発スコープ
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