介護・福祉領域の事業者において、現場の事務・記録・問い合わせ対応にかかる負荷を軽減するため、同社はAI顧問形態での継続的な伴走支援に取り組んでいる。単発の導入で終わらせず、月次で現場の課題を棚卸ししながら生成AIの実装ポイントを一緒に見極めていく体制を敷いた。介護領域特有の記録業務・多職種連携・問い合わせ対応にAIをどう組み込むかを、現場目線で継続検討している事例である。

介護・福祉サービスを運営する同社では、日々発生する事務作業、利用者・家族対応の記録、外部からの問い合わせ対応といった現場業務が、専門職の時間を圧迫していた。介護は対人ケアが本業でありながら、記録・報告・連絡調整といった間接業務の比率が高く、ここに生成AIを組み込めれば専門職がケアに集中できる余地が大きい。そこで同社は、ツールを納品して終わりにするのではなく、AI顧問という継続契約の形で現場のAI活用を段階的に前進させる方針を選んだ。
本取り組みは「特定システムの一括構築」ではなく「継続伴走」を主軸に設計している。月次のセッションで現場から上がる具体的な困りごと(記録作成の手間、問い合わせ回答の属人化、書類作成の負荷など)を棚卸しし、そのうちAIで解けるものから優先度をつけて着手する。生成AIによる文章生成・要約・下書き作成といったユースケースを、介護現場の実業務に合わせて翻訳し、現場スタッフが自走できる状態まで持っていくことをゴールに据えている。
技術面では、汎用の生成AI(チャット型LLM)を出発点に、現場の記録・問い合わせといったテキスト中心業務へ適用していくアプローチをとる。プロンプト設計や業務テンプレート化を通じて、専門知識がなくても現場スタッフが日常的にAIを使える形へ落とし込む。導入効果を単発で測るのではなく、顧問契約のもとで継続的に活用範囲を広げ、定着まで見届ける運用体制を構築している段階である。
導入前の課題と、AI活用支援によって変わったポイント。
要件定義から実装まで、デジライズが元請・PMとして伴走した具体的な流れ。
本案件で構築した主な機能群。
この開発で採用した主要な技術と、その役割。
規模: 介護・福祉事業者における現場業務を対象とした継続伴走型のAI顧問案件