金融・投資領域の同社では、基幹システムと各種業務システムが分断され、データの横断参照ができず手作業が発生していた。同社はまず基幹データを横断利用できるAI活用基盤の構築(フェーズ1)に着手し、続くフェーズ2を再委託体制で継続。単発の受託で終わらず、納期を定めた継続的な開発パートナーシップへと発展している。

金融・投資を主戦場とする同社では、勘定系・約定系を担う基幹システムと、日々の業務を支える複数の周辺システムがそれぞれ独立して稼働しており、システム間でデータが連携されていなかった。そのため、あるシステムの数値を別のシステムで使うには人手での転記や突き合わせが必要になり、二重入力・照合ミス・リードタイムの増大といった非効率が常態化していた。金融領域はデータの正確性と鮮度が意思決定に直結するため、分断された情報を横断的に扱える土台の整備が急務だった。
本プロジェクトでは、まずフェーズ1として、基幹システムと各業務システムのデータを統合し、その上でAIを活用するための基盤を構築した。個々のシステムからデータを吸い上げて正規化し、横断的に参照・自動連携できる共通レイヤーを整備することで、これまで手作業で埋めていたシステム間のギャップをプログラムで橋渡しできる状態にした。基幹データを一元的に扱える土台が整ったことで、後続のAI活用機能を段階的に載せていける拡張性を確保している。
技術面では、既存の基幹システムに手を入れずデータを取り込むための連携インターフェースを設計し、統合データを保持するデータ基盤と、その上でAIによる分析・自動処理を行う層を分離したアーキテクチャを採った。フェーズ2では継続案件として、外部の開発パートナーを加えた再委託体制を組み、明確な納期(2026年8月末)を設定して開発を進行している。初回の受託で関係を終えるのではなく、フェーズを重ねながら伴走する体制へ移行している点が本案件の特徴である。
導入前の課題と、AI活用支援によって変わったポイント。
要件定義から実装まで、デジライズが元請・PMとして伴走した具体的な流れ。
本案件で構築した主な機能群。
この開発で採用した主要な技術と、その役割。
規模: 金融・投資領域の企業案件。基幹システムと複数の業務システムを統合対象とする、複数フェーズにわたる継続開発。